パーキンソン病で転倒が増える理由とその改善策 – 訪問看護ステーションMARE(マレ)

パーキンソン病で転倒が増える理由とその改善策

みなさん、こんにちは!

訪問看護ステーションMARE

マーケティング担当/理学療法士の城内洋人です。

本日は、

パーキンソン病で転倒が増える理由とその改善策

についてお話させて頂きます。

ぜひ、最後までお付き合いください!

パーキンソン病になると、なぜ転びやすくなるのか?

パーキンソン病と診断された方からは、

「最近つまずきが増えた」

「段差で前につんのめりやすい」

「立ち上がりや方向転換が怖い」

といった声がよく聞かれます。​

年齢のせいだけではなく、パーキンソン病そのものの症状が、転倒リスクを高めてしまうことが分かっています。​

代表的なポイントは次の3つです。

筋固縮(きんこしゅく)と姿勢の変化

筋肉がこわばりやすく、背中が丸くなることで、重心が前にずれ、少し押されただけでもバランスを崩しやすくなります。​

歩行障害(小刻み歩行・すくみ足・突進現象)

歩幅がどんどん小さくなり、足が床にはりついたように動かなくなる「すくみ足」、前に引っ張られるように早足になって止まりにくい「突進現象」などが起こると、特に曲がり角や狭い場所で転倒しやすくなります。​

姿勢反射・注意力の低下

つまずいたときにとっさに一歩出して体勢を立て直す力(姿勢反射)が弱くなり、さらに注意力や判断力の低下が重なることで、段差や障害物を避けにくくなります。​

これらの要素が重なって、「いつもと同じ動きなのに、ある日突然転んでしまった」という状況が生まれてしまいます。

今日からできる「家の中」の転倒予防

まずは、生活環境を少し整えるだけでも、転倒リスクをぐっと減らせます。

つまずきやすい物を減らす

敷居の小さな段差、電気コード、床に置いた荷物、小さなラグマットなどは、すくみ足が出ているときに特につまずきやすいポイントです。​

よく歩く動線(ベッド〜トイレ〜リビングなど)からは、できるだけ障害物を減らし、床を「広くまっすぐ」にしておきましょう。​

トイレと夜間の安全対策

パーキンソン病の方は、夜間トイレに起きたときの転倒が多いと報告されています。​

足元灯やフットライトで廊下を明るくし、トイレの近くに手すりを付ける、スリッパは脱げにくいものを選ぶなど、「夜でも安心して歩ける道」を作っておくことが大切です。​

今日からできる「歩き方」の工夫

動き方を少し工夫するだけでも、転倒しにくくなることがあります。

歩き出す前は「一呼吸」置く

すくみ足は「歩き始め」「方向転換」「狭いところを通るとき」に起こりやすいと言われています。​

立ち上がったら、すぐに動き出さず、一度その場で背筋を伸ばし、「これから歩くぞ」と意識してから歩き出すようにしてみてください。

方向転換は小さな円を描くように

その場でくるっと早く回ろうとすると、突進現象やふらつきが出やすくなります。​

曲がり角では、一歩一歩、円を描くように少しずつ向きを変えると、重心が安定しやすくなります。

リズムを使った“今日からできる”改善策

パーキンソン病の歩行では、「外部からのリズム刺激」を使うと、歩幅や歩行速度が安定し、すくみ足や転倒が減る可能性があると報告されています。​

家庭で簡単にできる方法として、次のような工夫があります。

声でリズムを取る

歩き出す前に、その場で足踏みをしながら「イチ、ニ」「イチ、ニ」と声に出してリズムを取り、その流れで一歩目を出してみます。​

声を出すのが難しい場合は、頭の中でカウントするだけでも構いません。

メトロノームや音楽を活用する

スマホのメトロノームアプリや、テンポがはっきりした音楽に合わせて歩行練習を行う方法もあります。​

ご自身が歩きやすいテンポを一度リハビリ専門職に一緒に探してもらうと、より安全に実践しやすくなります。

音楽がなくても、自分で「イチ、ニー」「イチ、ニー」と声に出しながら歩くことも十分有効です。

ポイントは、「大きな一歩」「一定のリズム」を意識することです。

急いで小刻みに歩くほど、パーキンソン病の歩き方は不安定になりやすいので、あえて“ゆっくり・大きく・リズムよく”を合言葉にしてみてください。​

今日からできる運動・ストレッチ

薬と並んで、日々の運動・ストレッチも転倒予防には欠かせません。

胸をひらく・背筋を伸ばすストレッチ

背中が丸くなり、頭が前に出る姿勢は、パーキンソン病でよく見られ、転倒のリスクを高めます。​

壁に背をつけて立ち、後頭部・肩・おしりを軽く壁に当てるように意識するだけでも、「まっすぐ立つ感覚」を思い出す良い練習になります。

大きな動きを意識した体操

腕をできるだけ高く振る、膝をしっかり上げる、一歩を大きく出すなど、誇張した大きな動きを繰り返すトレーニングは、歩幅や姿勢の改善に役立つとされています(LSVT BIGなどの考え方)。​

イスにつかまりながらでも良いので、「いつもの1.5倍くらい大きく」を目安に動いてみましょう。

薬とリハビリのタイミングも重要

転倒が増えてきたとき、「リハビリだけ」の問題ではないことも多くあります。

薬がよく効いている時間帯を活かす

抗パーキンソン薬がよく効いている時間帯(ONの時間)は、体が軽く、動きがスムーズになりやすいと言われています。​

散歩やリハビリ、買い物などの外出は、この時間帯に合わせることで、安全全に活動量を増やしやすくなります。​

転倒が増えたら、早めに相談を

転倒やすくみ足が急に増えたときは、薬の効き方の変化や、他の病気・体調不良が隠れている場合もあります。​

「最近よく転ぶようになった」「歩き方が急に変わった」と感じたら、自己判断で運動量を減らすだけでなく、主治医や理学療法士などの専門職に早めに相談することが大切です。

いかがでしたか?

これから訪問看護ステーションMAREは、

パーキンソン病や神経難病、がん末期の方々の

「この先も自分らしく生きていきたい!」

を叶えるために最善と全力を尽くして参ります。

引き続き、よろしくお願いいたします!

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